お盆?旧盆?東京盆?

お盆?旧盆?東京盆?

雨が続きますね。皆様の地域は大丈夫でしょうか??

さて最近歯科の話ばかりしていたので、箸休め回としてお盆のお話をさせて頂きたいと思います。そんなこと知っているわ!と思われる方がほとんどかもしれませんが、無知な僕が一生懸命調べたので生暖かい目で見てやってください。

僕の中ではお盆といえば8月の13~15日のことで、その間にお墓参りに行く程度の知識しかありません。そこでWikipedia先生に聞いてみました。

お盆は、日本で夏季の行われる祖先の霊を祀る一連の行事。日本古来の祖霊信仰と仏教が融合したものである。

とのことです。何となくはあっていましたが、祖霊信仰がよくわからないのでこれも調べてみましょう。

祖霊信仰とはすでに死んだ祖先が生きているものの生活に影響を与えている

これもなんとなくわかります。死んだじいちゃんが見守ってくれている的なものですね。つまりお盆とは普段見守ってくれている祖先に対して感謝を伝えるために行われるものなんですね。実に日本らしい素敵な考え方だと思います。

そこでどんどん読み進めていて知らなかったことがあるのですが、皆さん旧盆ってご存知ですか?少なくとも僕は何となく聞いたことあるけれども、、、程度でした。ここでお盆の時期に関してお話ししたいと思います(一般知識だと思うのですが知らなかったもので、暖かい目で見守ってください)。

一説によると、中華文化の道教からの由来で、旧暦の7月の朔日に地獄の蓋が開き、7月の15日に蓋が閉じるというところから、7月15日がお盆と言われている由縁だそうです(地獄というのが少し引っ掛かりますがそういうものなのでしょう)

なので昔から7月15日が中元節の日としてずっと祝われていたのですが、時は流れ明治6年、いわゆる旧暦から新暦へと暦が変わりました。そのことにより旧暦の7月15日をお盆とする方と、新暦の7月15日をお盆とする方の二手に分かれました。しかしだんだん新暦にも慣れてきたのでしょうか、新暦の7月15日をお盆とする人が多くなってきたそうです。そこで新たな問題が一つ生じました。

7月15日付近ってめっちゃ忙しくね?

農業をされている方にとっては当たり前なのかもしれませんが、7月といえば農繁期にあたり、一次産業がほとんどだった当時はこんな時期にお盆なんかできない!となったそうです。そこで挙がった案が、

一か月遅れさせよう

だったそうです。そこで7月は忙しいから8月15日をお盆と定めましょう、という説が広まり、現在のお盆となったそうです。つまり旧暦のままであれば何の問題もなかったのですが、今現在日本には三つのお盆があり一つは旧盆(九月あたり)、東京盆(農繁期に関係のない地域ではそのまま7月15日がお盆だそうです)、そして月遅れ盆(いわゆるお盆です。7月から8月に変更されたため月遅れ盆とも言われるそうです)

さてお盆のお話は以上になります。三つもあって覚えるのも大変!!と少なからず僕はなっているのですが、ご先祖様を敬う気持ちが一番大切だと思います。お墓参りはいつでもできると思いますので、コロナの状況で帰省するのはちょっとという方でも時期をずらしたり、また心の中で想うことでもいいのではないかと感じます。ご先祖様がいなければ今の私たちはありません。今まで、そしてこれからを考えるうえでも、お盆はご先祖様のことを考えてみたいと思います。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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