ワクチンってなぁに?

ワクチンってなぁに?

オミクロン株が猛威を振るってます。いつも通りのマスク、手洗い、うがいを徹底しましょう。

さて今回はワクチンについて。そもそもワクチンという名前は、Vacca(ワッカ)から来ていて、雌牛という意味だそうです。なんで牛なの?という話をこれからしていきたいと思います。

時は紀元前1350年エジプトで天然痘というものが初めて確認されました。それから幾度となく天然痘は猛威を振るってきました。そもそも天然痘とは天然痘ウィルスが原因で、高熱発疹が原因で感染力が強く致死率がとても高いものだったそうです。そして幾度となく流行を繰り返し、インドでは天然痘が原因で300万人もの人が亡くなったそうです(恐ろしい)。

そんな恐ろしい天然痘ですが、1796年、イギリスのエドワード・ジェンナーさんが牛の病気である牛痘に感染した人間が天然痘に感染しないことを発見した。そしてなんやかんや研究することにより牛痘の膿疱部位の膿汁を処理したものを接種することで、体内の病原菌と戦う抗体や細胞免疫などの反応を生じさせることで天然痘にかからないことが立証されました。このことからこの薬のことを牛からとってワッカ→ワクチンとなったそうです。そして1980年におよそ180年の時を経て天然痘は撲滅されたそうです。180年は長いように思いますが、紀元前うん前年からあったと考えると人の発見はすごいですよね。

ちなみに以前にも書きましたが、新型コロナワクチンはウイルスの遺伝子を解析し、ウイルスのとげとげの部分だけを設計図としたmRNAワクチンを作製して摂取します。そしてその設計図を基に細胞免疫は抗体をつくり、病原体と戦っていきます。かがくのちからってすげー。

ちなみに最近の解析で牛ではなく馬のウイルスに感染した牛からとったワクチンだったことがわかったそうです。もはやワッカとは、、、それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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