癒合歯

癒合歯

癒合歯

世界情勢の不安が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先日、守山区の一歳半検診に行ってきました。40人近くのお子さんを診させていただいたのですが、ほとんどの子供に泣かれました(笑)。まぁ慣れてはいますが、顔を見て泣かれるとなかなかつらいものがありますね。

さて今回の検診で思ったのは「癒合歯」のお子さんが何人かみえたなという印象でした。ここで癒合歯の説明を少ししたいと思います。

癒合という言葉から何となくは連想されるかもしれませんが、癒合歯とは歯と歯がくっついて生えてくる状態のことを言います。よくあるのが上下の前歯に起こりやすいです。歯が生えてくる前の歯茎の中の状態で歯は生えてくる準備をしているのですが、その歯茎の中で隣の歯と仲良くなりすぎてしまってくっついちゃうことがあるんですね。そのままぴったりくっついて出てきてしまうので歯の大きさが変わってしまいます。すると歯並びにも影響が出てきてしまうんですね。

さらにこれは乳歯のお話ですが、乳歯同士が仲がいいと、永久歯同士も仲がいいことが多いです。つまり永久歯もくっついて生えてきてしまうんですね。するとやはりスペースの問題で歯並びが悪くなりやすいです。

よく切っちゃえばいいじゃんといわれるのですが、ベトちゃんドクちゃんみたいに(最近の方は知らないかなぁ)体のなかの臓器までくっついてしまっています。なので分断することはできないんですね。

こういった癒合歯があったり、歯の本数が足らなかったりすると、親御さんはとても不安になられると思います。ただ本当によくあることです。ちなみに僕ももともと歯が二本足りません。それでも何の問題もなく食事はとれてますし、こんな歯医者なんて仕事もできています。

癒合歯もですが、お子さんをいろんな検診につれて行くと不安になるようなことがいっぱい出てくると思います。しかしそれはそのお子さんの生まれ持った素敵な個性です。治すこともできるかもしれませんし、それがチャームポイントになるかもしれません。絶対歯医者が言ってはいけませんが、歯が一本足りない赤ちゃんって可愛くないですか?もちろん今後のことを考えて不安に思うことは多々あると思いますので、是非お近くの歯医者さんでご相談いただけたらと思います。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

 

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