たまにはコロナのことも思い出してください。
さて、タイトルにもある通り今回もコロナの話です。あまりにもコロナが日常になりすぎて、ロシア、ウクライナ問題が過激すぎてだんだん影が薄くなってきていますが、感染者はまた少し増えつつあります。
オミクロンが来てから早三か月。莫大な感染者数でしたが、ピークは過ぎたかなというのが今の印象だと思います。しかし今現在の感染者数って、前回の第五派、去年の8.9.10月ごろの最大感染者数と同じくらいなんですよ。じゃあなんで減らないのか?
これも前回のコロナの話でお伝えさせていたのですが、コロナは今子供の中で広がる病気に変わりつつあります。なので子供たちの中で感染する、そしてその家族に感染する。子供が症状が出たのが分かれば親は気を付けるのでそこで感染は止まる。つまり子供で感染拡大→家族感染→ストップといった感じです。なので家族に移し切ってから減っていくので合計の患者数は減らないというのが現状です。なので、逆を返せば高齢者の重症化はぐっと減ってきているんですね。まぁ子供と接する高齢者が減ってきたという意味では悲しくもありますが。このまま子供の中での感染が落ち着くとともにピークが過ぎてくれればいいなというのが全体の状況です。
次に子供のワクチンの話。アメリカで5歳から11歳の4000人を対象にファイザー製のワクチンを接種した時の副反応について。まずは入院を要する副反応の頻度は0.02パーセントでした。まただるさや発熱、頭痛はありますが、総じて大人と比べると副反応は軽く、あっても軽微で一日から二日で改善することがほとんどだとのことです。またシンガポールの24万人の子供のデータでも入院を要する副反応は0.0004パーセントとのことでした。
また有効性に関しても、打っている子供と打っていない子供とでは90.7パーセントの感染予防を示したそうです。しかし、これはデルタ株に対してのデータなのでオミクロンに関してはまだこれからなのですが、おそらくデルタ株よりは低くなるでしょう。なので「うちのこ死ぬかもしれないワクチン打ったのにコロナになった!!」と騒ぐことが出てくると思います。確かに感染予防といった観点からすればあまり強くないと思うのですが、重症化予防に関しては効果があると思いますので、それを踏まえたうえで子供にワクチンを受けさせるかどうか決めていただけたらと思います。
あとはコロナの内服薬の話。パキロビッドパックという名前だそうです。これも作用機序とか難しいことは全くわかりませんが、重症化リスクのある人に使ったところ、89パーセントの人が入院や死亡を抑えることができたそう。なのでコロナに感染し、重症化したとしても(厳密には重症化する前にですが)9割近くの人が死ななくて済むようになったとも言えます。科学の力ってすごいですね。
しかしながら、まだ完全に普及しているわけではありません。高熱が出ているのに家から出てはいけないをかたくなに守って亡くなってしまう高齢者の方もいるみたいです。猛スピードでコロナは広がりましたが、猛スピードで医療も発展しています。ちゃんとした医療が皆さんに受けれるようになる日を一日でも早く達成できることを祈るとともに、日々の感染対策を忘れず続けていきましょう。それではまた。
歯科医師 河合鮎樹