舌がん
とうとうアラポテトの誘惑に屈した僕です。そろそろ本気でダイエットを考えます。。。
さて先日、愛知医科大学にて、歯科地域医療連絡懇話会に参加してきました。そこで面白い発表があったので共有したいと思います。
名前は伏せますが臨床研修医の先生が発表されたもので「メディア報道が潜在的口腔癌患者の歯科受診に与えた影響」という発表でした。これは「某著名人」が今年の2月19日に口腔がんであることを発表したのですが、この前後三か月の歯科の受診率の変化を調べたものです。
結果として、一日の平均来院患者数が発表前に比べて、6.7人増加したそうです。そして年代としても40代女性の増加が最も顕著にみられたそうです。もちろん癌の発見数も増加してました。
このことからいかに「某著名人」の口腔がんの発表が世間に知れ渡っていたかがわかります。そして「某著名人」に年齢が近い方が多くの受診に至ったこともわかります。しかしながら、発表から三か月で受診率はもとに戻ったみたいで、今後いかに皆さんに知っていただくかという「継続」の大切さをおっしゃってました。
僕自身も今年の三月まで瀬戸にて勤務していましたが、発表があってから一日に一度は必ず「私が癌じゃないかみてほしい」という方が見えていたのを思い出しました。私たちのような町医者では口腔がんかどうか検査する機械がないので、診断することはできませんが、普通かそうでないかの判断をすることはできます。
11月15日は口腔がん検診の日です。不安を抱えている方も、そうでない方も一年に一度は歯科の受診をおすすめします。
二人に一人は癌で亡くなるこの時代。いかに早期発見してうまく付き合っていくかが大切です。それではまた。
歯科医師 河合鮎樹