歯科医師という仕事

歯科医師という仕事

髪を切りたくて切りたくて震えている今日この頃です。二か月前からスーパーとコンビニ以外出歩いていないので髪の毛がぼさぼさでも許してください。落ち着いたら真っ先に美容院に行きます。

さて今回は連日報道されている「歯医者叩き」についての僕の見解です。本当にどこのニュースも新聞も示し合わせたかのように「歯医者だけ」行くと確実にコロナウィルスに感染するかのように報道しています(そのように私は感じます)。基本的によく叩かれる職業なので無視しようかと思いましたが、実際に患者様から聞かれるという風評被害もあるのでご説明させていただきます。

そもそもかなり昔(たぶん僕が生まれる前)から歯科はエアロゾル感染(空気の中にある菌とかウイルスなどのみえないものからの感染)の危険性はずっと言われ続けています。なぜなら口腔内には何万、何億の菌がいるからです。そしてその中には私たちの「敵」である、虫歯菌、歯周病菌もいます。そしてそれは人から人へうつる感染症です。ですので歯科医師は「菌をやっつける」ことが仕事と言えます。そんな菌のプロフェッショナルである私たちは当然職場でもその対策は行っています。というより行っていなければ国からお金がもらえません。具体的には患者様の口腔内に入るものはすべて「滅菌」していますし、周りに水や粉が飛ぶ際には口腔外バキューム(掃除機みたいな音のするやつ)を使います。また当医院では病院用の空気清浄機も完備しており、院内感染対策は開院当初よりずっと行っています。

そして菌やウィルスや粉じんは似たようなもので(こんなこと言ったら野口英世に怒られますが)今回のコロナ騒動も原因はウィルスです。ですので頭上から鉄骨が落ちてくる確率ナンバーワンの建築工事の方々(建築関係の方々気分を害したらすみません。こころより尊敬しています)が安全メットをかぶるように、エアロゾル感染リスクナンバーワンの我々も、マスクをし、グローブをし、ゴーグルをし、患者様ごとに手を洗い、自分たちが感染しないように徹底的に対策は行っています。なぜなら私たちが感染してしまえば患者様にも感染するリスクが出てしまうからです。これはどこの歯科医院でも何十年も前から行っています。

まとめます。私たち歯科医師は菌、ウィルス感染の対策をトップクラスの環境で行っております。安心してご来院ください。また当医院ではさらに感染リスクを減らすために、メンテナンスや歯のお掃除は5月6日までお断りさせていただいております。大変心苦しいですがご理解いただけますようお願いします。

おそらく歯科医師のコロナウィルス感染者が出たら、こぞって叩くでしょう。報道通りであれば、コロナウィルス感染者の職業別ナンバーワンはぶっちぎりで歯科医師であるはずです。コロナ騒動が収束し、職業別の論文が出たらまた報告させていただきます。我々歯科関係者も「国民」です。それではまた。

追伸 以前にも書きましたが、本当に根拠のない記事や報道が多すぎます。「誰」が書いたかわからないもの、または「〇〇から聞きました」と書いてあるものは絶対に信じないようにお願いします。「東京在住歯科医師曰く、、、、」も同じです。今回も「歯科医師」の「河合鮎樹」が書きました。

                      歯科医師 河合鮎樹

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