日本補綴学会

日本補綴学会

日本補綴学会

やっとうちにも給付金のお手紙がきました。もちろん全額、運転資金に回させていただきます。

さて、今回は日本補綴学会という少々聞きなれないお題を上げました。

何が聞きなれないかというとおそらく「補綴」という言葉だと思います。

さっそくグーグル先生に聞いてみると、

「歯の欠損部に入れ歯をしたり冠をかぶせたりして、歯の働きを補うこと」

とあります。うんわかりやすい。つまり歯のないところに入れる、入れ歯や被せもの、ブリッジやインプラントなどを研究する集まりのことを補綴学会といいます。

僕、この学問が好きなんですね。この日本補綴学会にかれこれ10年くらいかな?在籍させていただいており、様々な研究発表を見ては「へぇ」となっております。一般の方には学会に行ってえらいねぇと言われたり、同業の方には学会なんか行っても意味ないじゃんと言われたり、いろんな反応があって面白いなぁと思うのですが、僕にとって先ほど話した「へぇ」となることがとても面白く感じるのです。もう少しちゃんと話すと、世の中には解明されていないものがものすごくたくさんあります。例えば、ものをよく噛むとぼけにくくなる、頭がよくなるって話聞いたことありません?これってなぜ正しいといえるかというと、統計上そうなっているから正しいんですね。「あそこのパン屋さんみんながおいしいっていうからおいしいお店なんだろう」と同じです。でもこれって統計上そう言えるだけで、証明したわけではありませんよね?10人がおいしいといったからといって11人目はまずいというかもしれない。10000回だめでへとへとになっても、10001回目は何か変わるかもしれない。でもこれじゃ化学はだめなんです。きちんとした裏付けがあるからこれが正しいんだと証明する。これが学会なんだと思います。確かにこれ何の役に立つの?というものもあるでしょう。でもあいまいだったものが、こうこうこういう理由で正しいという証明ができるようになったら、今までわからなかったほかの分野の解明につながるかもしれない。こういった意味では10001回目は何か変わるかもしれませんね。そんな未来を想像することがとても面白く感じます。

 

さて話を戻して、そんな学会の大きな学術大会(発表会みたいなもの)が年に一度行われるのですが、今年は福岡で行われる予定でした。しかしながら、新型コロナの影響により、会場での大会は中止となってしまいましたが、オンライン(zoom)での大会が開催されることになりました。毎年、学会でしか会わない先生がみえるので、今年は会えないのがとても残念ではありますが、来年あえることを楽しみに、今年はPCに向かっていろいろ新しい知識をアップデートしたいと思います。これも明日すぐに使える豆知識!!みたいなものではないと思いますが、これから2~3年後の歯科はこんな風になってるといいねという何となくの雰囲気はわかると思います。これからの歯科に興味のある方はお話しくださればと思います。歯科の未来は明るいです。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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